ジェネレーションギャップを超えて ~営業マネージャーのためのコミュニケーション改善ガイド~

こんにちは!
『数字を追わないマネジメント術』実践トレーナーの矢島です。

今日はジェネレーションギャップ(各世代の価値観の違い)についてお伝えします。

あなたは、
若手社員とのコミュニケーションで悩んだことはありませんか?
「なんで私の言葉が響かないんだろう?」と感じること、
ありますよね。

でも大丈夫です。
私も含めて、特にマネージャーの皆さんはこの壁にぶつかりますので(笑)。

そもそも価値観とは?

では、始めていきましょう!

まず、そもそも価値観とは何でしょうか?

価値観とは、
人が何を重要と考え、どのように行動するかを決定する基盤となる考え方や信念
のことです。

これは家庭環境、教育、社会経験、文化的背景などによって形成されます。
人それぞれの価値観が異なるのは、これらの要素が一人ひとり異なるからです。

いつもお伝えしてますが、
「価値観は世界の人口分(約80億パターン)存在する」
ということなんです。

異なる価値観を理解し尊重することは、
営業マネージャーとして効果的なコミュニケーションを築くための第一歩ですね。

各世代の価値観の違い

ジェネレーションギャップは、各世代が異なる時代背景や文化、経済状況の中で育ったことから生じます。
これにより、価値観や行動パターンが異なるため、まずはそれぞれの世代の特徴を理解することが重要です。

60代~70代の価値観:食べること

60代から70代の方々は、戦後の復興期や高度経済成長期を経験しています。
この世代の方にとって、食べることは生活の中心であり、家庭の食卓を大切にする姿勢が強いんです。
この世代は、食べ物が不足していた時代を知っているので、食べること自体に対する感謝の念が非常に深いんです。

例えば、「若い頃は米が足りなくて、イモや雑穀で凌いでいた」という話を聞いたことはありませんか?
当時は食べるものが豊富ではなかったため、食事に対する価値観が非常に強く、これが彼らの人生観にも影響しています。
仕事においても、粘り強く努力し、成果を出すことが重要だと考えています。

30代~50代の価値観:お金やモノ

次に、30代から50代の方々。
この世代の方はバブル期やその崩壊、IT革命の波を経験してきました。
このため、お金や物質的な豊かさを重要視する傾向があります。
物やお金に困る経験は少なかったため、高性能の家電製品や車を手に入れることがステータスでした。

「若い頃は高性能の家電製品や車を手に入れることがステータスだった」と話すことがありますよね。
彼らは具体的な成果や報酬に価値を見出し、合理的かつ効率的なアプローチを重視します。
この世代の方に対しては、業績やデータに基づいた説得が効果的です。

20代の価値観:在り方

そして、20代の若手社員。
この世代はデジタルネイティブで、インターネットやSNSが日常の一部です。
物やお金に困った経験が少なく、「自分らしさ」や「在り方」が重要です。

「物には困ったことがないけど、自分の存在意義を見つけたい」という話を聞いたことがありまえんか?
彼らにとっては自分らしさや社会貢献が重要であり、仕事においてもその価値観が反映されます。
彼らは自己表現やチームへの貢献を重視し、意味のある仕事を求めています。

世代間の価値観の違いを理解し、コミュニケーションに応用する方法

では、これらの価値観の違いを理解し、
どうやってコミュニケーションに活かすか、具体的な方法を見ていきましょう。

1. 聞く力を養う

まずは、相手の話に耳を傾けることから始めましょう。
どの世代でも、自分の意見や考えを尊重してもらうことは嬉しいものです。
例えば、60代の社員が昔の苦労話をする際には、「それは大変だったんですね」と共感の言葉をかけましょう。

2. フィードバックをカスタマイズする

フィードバックの方法も世代によって変える必要があります。
60代から70代の社員には、具体的な成果や努力を称えるフィードバックが有効です。
「あなたの経験と努力がこのプロジェクトの成功に大きく貢献しました」と伝えるといいですね。
一方、20代の社員には、
「あなたの新しいアイデアがチームに大きな影響を与えました。今後もぜひ提案してほしい」
と伝えることで、彼らのモチベーションを高めることができます。

3. 柔軟なアプローチを取る

世代ごとの価値観を理解した上で、柔軟にアプローチを変えることが大切です。
例えば、30代の社員にはデータを重視した報告書やプレゼンテーションを提供し、
一方で20代の社員にはビジュアルやストーリーテリングを活用したプレゼンを行うなど、
アプローチを変えることで効果的なコミュニケーションが実現します。

4. 共同作業の機会を増やす

異なる世代が一緒に働くことで、お互いの価値観や考え方を自然と学ぶことができます。
チームビルディング活動やワークショップを通じて、異なる世代の社員が交流する機会を増やすと良いでしょう。
ミックス世代のプロジェクトチームを編成し、共通の目標に向かって協力することで、自然とお互いの強みや価値観を理解することができます。

5. オープンなコミュニケーションを促進する

最後に、オープンなコミュニケーションを促進する環境を作りましょう。
各世代が自由に意見を交換し、自分の価値観を表現できる場を提供することが重要です。
例えば、定期的なミーティングやフィードバックセッションを設け、誰もが意見を出しやすい雰囲気を作ることが大切です。
意見の多様性を尊重し、全員が平等に発言できる場を提供することで、コミュニケーションが円滑になります。

まとめ

ジェネレーションギャップを理解し、それに基づいたコミュニケーション方法を身に付けることは、営業マネージャーとしての重要なスキルです。
各世代の価値観を理解し、柔軟なアプローチを取ることで、より効果的なコミュニケーションが可能となり、チーム全体のパフォーマンス向上にも繋がります。
今日お伝えしたガイドを参考に、ぜひ日々の業務に役立ててみてください。

最後まで読んでいただき感謝!