「人の関心に関心を持つ」 ~営業マネージャーの成功法則~
こんにちは、『数字を追わないマネジメント術』実践トレーナーの矢島です。
営業マネージャーとして、日々の業務の中でチームのモチベーションをどう維持していますか?
今日は、私の経験をもとに、
「人の関心に関心を持つ」
ことの重要性についてお話しします。
このアプローチが、チームをポジティブに変え、パフォーマンスを向上させるということを私の経験も交えて紹介します。
「人に関心を持つ」と「人の関心に関心を持つ」ことの違い
まずは、
「人に関心を持つ」
ことと
「人の関心に関心を持つ」
ことの違いについて考えてみましょう。
人に関心を持つとは
人に関心を持つとは
メンバーの状態や感情に対する一般的な関心を示すことです。
例えば、
「今日は元気そうだね」
や
「最近忙しい?」
といった感じです。
このアプローチはもちろん大切ですが、表面的な関心にとどまることが多いんです。
人の関心に関心を持つ
では人の関心に関心を持つとはどういうことか。
人の関心に関心を持つとは、
メンバーが何に興味を持ち、どんな目標を持っているのかなどに興味、関心をもつということ。
例えば、
「将来どんなキャリアを描いているの?」
とか
「どんなプロジェクトに挑戦したい?」
といった感じです。
つまり、人に関心を持つよりも、もっと深く掘り下げている状態を指します。
このアプローチは、メンバーの内面的な動機や希望に触れるため、より深い信頼関係を築くことができます。
日常の会話が鍵
「人の関心に関心を持つ」ためには、日常の会話が重要です。
毎日の何気ない会話の中で、メンバーの興味や目標に触れる質問を投げかけることで、自然にその人の関心を理解することができます。
例えば、
ランチの時間や休憩中のちょっとした会話で、
「最近、何に興味を持ってるの?」
や
「今取り組んでいるプロジェクトの中で一番ワクワクすることは?」
といった質問をしてみてください。
これらの質問は、メンバーが自分の関心について話すきっかけを作り、その結果、彼らの内面的な動機や希望を知ることができます。
ネガティブだったAさんをポジティブに変化させた一言とは?
ここで、私の実際の経験を紹介します。
この話は、いつもネガティブだったチームメンバーを、
たった一言でポジティブに変えたという事例です。
ネガティブなAさんとの出会い
私のチームの一員であるAさんは、
いつも「私にはできない」「無理です」とネガティブな発言ばかりしていました。
そんなAさんがチームに与える影響を考えると、どうにかしてポジティブな方向に導きたいと思っていました。
私は以前の日常の会話の中で、Aさんが将来人事部で採用の仕事を希望していることを知っていたので、
これを糸口にすることにしました。
一言の魔法
とある1on1ミーティングの場。
私はAさんにこう言いました。
「Aさん、将来人事部で採用の仕事をしたいんだよね?」
Aさんは少し驚いた様子で
「そうなんです」
と答えました。
そこで続けて、
「それを実現するために、まずはポジティブになることだよ。
だって、考えてみて。
もし、ネガティブな人が採用の仕事をしてたら、就職希望者はどう思うかなぁ?
うちの会社に入りたいって思うかなぁ」
この一言がAさんにとって大きな気づきとなりました。
「確かに、そうですよね」
と納得したAさんは、その日から少しずつ変わり始めました。
ポジティブな変化とその影響
その後、Aさんは徐々にポジティブな思考を取り入れるようになり、チームの一員としての役割を果たすようになりました。
今ではAさんはグループのリーダーとして活躍しており、その変化は他のメンバーにも良い影響を与えています。
まさに「人の関心に関心を持つ」ことの重要性を体現した事例です。
個々のメンバーが何を目指し、何に興味を持っているのかを理解し、それに応じたサポートを提供することで、チーム全体のダイナミズムを向上させることができるのです。
営業マネージャーとしての実践
営業チームを成功に導くためには、以下のアプローチが有効です。
- 個別ミーティングの充実: 定期的に1on1ミーティングを行い、メンバーの目標や関心について深く掘り下げます。
- 具体的なフィードバック: メンバーの関心や目標に沿った具体的なフィードバックを提供します。
ポジティブな変化を促すための建設的なアドバイスを行いましょう。 - 成功事例の共有: チーム全体で成功事例を共有し、メンバー同士が互いに刺激を受けられる環境を作ります。
まとめ
「人の関心に関心を持つ」ことは、
単なるテクニックではなく、人間関係の基盤を築くための本質的なアプローチです。
加えて、営業マネージャーとしての成功の秘訣です。
営業マネージャーとして、メンバーの関心を理解し、共感し、サポートすることで、
チームメンバーが最大限の力を発揮できる環境を作り出すことができます。
あなたもぜひ、この考え方を実践しチーム全体の成功を引き寄せましょう
最後まで読んでいただき感謝です。